「…いい。やめてくれ。本当にそんなんじゃないから」


俺は立ち上がる。


「お、行く?」


「ノド渇いた」


注文レジへ向かった。


わざわざあの子の席近くを通って。


わ。
何ガキみたいな事してんだ?


苦笑い。


雅敏も馬鹿にしてるだろーな。


想像がつくから余計にムカついた。



なんもないよ。


そうだよな?

ただ気になっただけだよな?


恋愛感情…?
それも違う気がするし。


うん。


ただの興味。


普段、考えない頭でゴチャゴチャと考えてたらますます混乱してきた。


……阿保だ。


俺はまたオレンジジュースを受け取って席へ向かった。