俺の夢は美容師になる事。


だから…?

ってわけじゃないけど

すごく印象的だったんだ。


こんな事なら、あの時声をかければよかったんだよ、って
雅敏は言うけど。


それこそ変態じゃん。

軽いナンパ野郎じゃん。


俺はそう言うんじゃなく、もっと純粋な気持ちでさぁ…!


って
なに言ってんの俺。


なに熱くなってんの?


そんな俺を、雅敏はまたニヤニヤしながら見てる。


ヤメロ。
その顔キモいから。


そう言うと軽く殴られた。

暴力反対!!



はぁ。

こんな軽いコント(?)をして気を紛らわせてみても、


俺の視線はまた店の入口のドア。


このまま会えないかも…


そんな事が頭を過ぎった、その時…



カラン



待ち焦がれていたドアが


開いた……