そんなささやかな楽しみを持って、たまたまあの日も寄ったんだ。


いつもの様に席に着いて、
他愛ない話をしながら俺はドーナツをかじってた。


何の気無しに入口へ目を向けた時…


そこには、ロングストレートの綺麗な髪の女の子がいて。



俺は目が離せなくなった。


その日はそれだけで何事もなく終わったけれど。


頭から離れなかった。



あの制服は、俺が通ってた高校の物だ。


ドーナツ屋は学校から近いし、あそこへ行けばまた会えるかもしれない。


そんな事を考えていた。





なんだ………?


自分でも解らないけど


あの子にもう一度会いたい。