「なぁに?ニヤニヤしちゃって。
考え事って、良い事だったんだ?」
「ちょっと、ニヤニヤって!
まぁ良い事…なのかな…?
うーん、まだ解んない」
なんとなく、本当の事はお姉ちゃんに言えなかった。
「何それ(笑)」
そう言うお姉ちゃんは、やっぱり綺麗。
あたしが男だったら、彼女はお姉ちゃんみたいな人がいいな。
お姉ちゃんを好きな男の人の気持ち解るもん。
………あれ?
あたし何か忘れてない??
とても重要な事…だったはず。
…………?
ああ!!!
あたし、今日
高畑くんに告白して
見事、振られたんだった。
何だコレ。
確かにショックだったはずなのに。
……変なの(笑)
忘れてたなんて。
自分の無責任な気持ちに
呆れると共に
笑いが込み上げてきた。