そんな先週の出来事を思い返しながら、
私は集会中ひっそりと、ため息を零したのだった…
集会が終わり、
教室へと戻る途中も
由夏はﾃﾝｼｮﾝ高く、
春兄ちゃんのことを話していた…
「 ねぇ！！
ユミは、中村先生イイと思わない？？」
「 え～っ、
ユミ、興味ないし～ 」
ユミは、ぶりっ子みたいだけど
男性に対しては裏表なく、わりとシビアである…
「 ちぇーっ、
彼氏持ちはそんなこと言えて良いな～ 」
由夏が、私とユミの両方に向けてぼやいた。
そして、ハッとしたように口を閉じる
「 ご、ごめん 神菜！」
「 あははっ、
全然平気だよ！ 」
由夏が悪気なく言ってしまったのは無理もないだろう…
私と優斗は、
別れてしまっても
付き合っていた時と変わらず普通に仲が良い…
恋人アピールは
ないけれど、
一緒に喋ることもあるし
一緒にサボることもあるくらいだ…
なので、皆に間では
"別れた"という意識が薄いらしく、なかにはヨリを戻したとも思っている人も居るらしい…
だから私と優斗がまた付き合っているつもりで 話し掛けてきたりするのだった…
私としては、
嬉しいのだけど
優斗的には、
どうなのか…？
迷惑に思われてなければ良いなぁ。と、
消極的に願ってみる…
