タモリ君が帰って行くのと同時に、
周りの子が私を取り囲んで、さっきより1オクターブ高い声を上げた
「 ちょっと、神菜!!
新しい彼氏!?
ってか、超格好良くなかったっ!? 」
「 1年の葛善君じゃん!!どういう関係!?」
「 違うって!!
部活の後輩だよ~ 」
そんなやりとりをしていると、
優斗が、教室に入りたそうに立ち止まっているのに気がついた…
私たちが入口近くで集まっていたせいで
教室に入れなくて困ったように笑っていた…
「 あ、ごめん!! 」
私は慌てて
体を退ける…
優斗の登場に、今まで私を取り囲んでた子たちが気まずそうな顔をする
だけど私は、
笑顔で言った
「 優斗!おはよう! 」
「 おぉ!おはよ。」
優斗も、変わらない笑顔で返事をしてくれた。
それが嬉しくて、
胸の奥がきゅんってなった…。