…その日の夜


言った通り
優斗から電話があった…







「 ……と いうわけで、

セックスはどうする? 」


『 あー…、どうしようか…、』


「 だよねー…、どうしよう… 」



電話の向こうからは、
だるそうな優斗の声

私も同じ気分なので、
だるい声を上げた。




…さすがに セックスは、

体験してないと、聞かれた時 想像で答えたらボロが出そうで怖いのだ…




『 ………。

今度の土曜…、俺の家に来て。』



「 え!? なんで!?」



優斗にそんなことを言われたのは初めてで、かなり驚いた。






『 …その日にヤる。』


「 はぁ?! なっ、なに言っちゃってんのっ!?」





私たちは"恋人ごっこ"で

"恋人"じゃないから できるわけない……




…すると
優斗は呆れた声を上げた


『 …勘違いすんな

本当にするわけないだろ、』




「 へ…!? 」