…さて、

そんな困ったお兄ちゃんなのだが……、





何故か、


私の学校の

生物の先生をすることになってしまった…











「 ―……と、言うわけで、入院した野田先生の代わりに、


この学校で
新しく生物の授業を受け持つことになった


中村 春です。


皆さん よろしくお願いします。」






全校集会



壇上の上で、人好きのする笑みを振り撒きながら、
春兄ちゃんが挨拶をした




体育館のあちらこちらの女子生徒から、

きゃあきゃあとした黄色い悲鳴が上がる








「 ねぇ神菜ぁ!!


あの先生 超格好良くない!? 」




友達の由夏(ユカ)も
例外なく興奮したように私に話し掛ける。






「 …そう?

普通じゃない? 」




「 えぇ~っ!?

超格好いいじゃん!!



生物の授業

超楽しみだし~♪ 」



「 ………。」







まさか



あの春兄ちゃんが、

この学校に来るなんて…