「 ……神菜は、
そいつのことが好き…?
ってか、
付き合ってる…?」
「 …………えっ? 」
( …なにを
言っているの…?)
「 ………。
私、優斗と付き合ってるんだよね…? 」
「 ……そうだけど、
もし、神菜がそいつのことが好きだったら、
俺らは、
別れるだろ…?」
―――だって、
"恋人ごっこ"
なんだから…
と、言外にそう言われてしまい、息が詰まる…
( やっぱり、
好きでいるのは
私だけ……?)
「 …な、んで……っ、
なんで
優斗にそんなこと言われなくちゃいけないのッ!!??」
気がつけば、
声を荒げていた…
HR中のざわついた教室が一気に静まり返る…
担任を含め、クラス全員が驚いたように
こっちを見ていた……