放課後も、
やっぱり優斗は、いなくて…
当然 友達とも帰る気にもなれないものだから、
私も、久し振りに部活に顔を出してみることにした……
「 …うわ、星野先輩 なにしに来たんすか?」
「 ちょっ!?
先輩に対して いろいろと失礼じゃない?タモリ君??」
「 …先輩、そのあだ名やめてくれません? 」
部室に入って早々、失礼な言葉を投げ掛けてきたのは、1年生部員のタモリ君…
タモリ
というのは、
私が付けたあだ名で、
本名は、
森田 葛喜(モリタ カズヨシ)
字こそ違うけれど、
あのタモさんと同姓同名
なので私は、ここぞとばかりに彼をタモリ君と呼ぶのだ…
「 何か月も顔出さないから、辞めたもんだと思いましたよ… 」
「 辞めてないって!
私 これでもナマモノ部部長だからね!!」
「 生物部です 」
タモリ君の
鋭いツッコミが入る
…そう
彼の言う通り
ここは生物部
私はここで、
部長を務めている……