…遠くからは、


学校のチャイムの音が聞えてくる…







( あぁ…

 完全に遅刻…… )







深い深いため息を零し、


優斗のケータイを鞄の奥に突っ込んで、とぼとぼと道を歩いた…











…それ以降、

優斗のケータイが鳴り出すことはなかった…






…きっと朋華さんは、



HRの始まる時間とかを判ってて優斗に電話してるんだ…


今はHRが始まってるから、電話しないんだ…





それって、

優斗が、全部教えてるってことでしょ…?







…なんか、


嫌だな……