…その人の名前は、
やっぱり"朋華"だった…
優斗が、彼女をそう呼んでいたのだ。
それも、
とても親しげに……
「 ねぇ、優ちゃん
さっきスーパーでさ、
いいもの買ってきたんだ!!」
そう言って朋華さんは、買い物袋からミルキーの袋を取り出して優斗に見せた…
ミルキー
それを見た瞬間
心臓が凍るかと思った…
優斗がいつも持っていたミルキーは、
朋華さんから貰っていたの…?
……あぁ、やだ
優斗は朋華さんが好きなんじゃないか って、
そう思ってしまう……
優斗が好きなのは、私。
そう自分に言い聞かせようとするけれど…
ふと、
( …本当に私なの?)
と、疑問が浮かび上がってきてしまった
…そういえば、
"好き"とは、
言われていない……
"付き合って"と言われただけだ……