…その後も
優斗は、ぼーっとしていて、口数もいつもより少なくて…
本当に眠そうにしていたので、
お昼休みの時間
私は、屋上に行こう と誘った…。
あそこなら、誰にも邪魔されないで寝れるからだ…
そうして2人で、
階段を上がって屋上に向かう……
しかし屋上の扉の鍵を開けようとしたら、
優斗がそれを遮った
「 …やっぱ、外は風冷たいから、ここに居よう。
ここなら、よく陽が当たってるし… 」
そう言って、踊り場の上の吹抜けになった天井窓を見上げた
私も一緒になって見上げれば、天井の窓からはちょうど太陽の光が入り込んでいた…
私は頷いて、陽が当たる場所に座り込んだ…
優斗も座り込む
しかし
眠そうに目を擦るが
それだけで、寝る様子は見せない…
「 ……寝ないの? 」
そう尋ねると、
「 …ん。惜しいからな 」
と、優斗が答えた…
なにが惜しいのかは、まったく判らない…。
優斗は、
やっぱり謎が多い…