…どうやら、
今までのミーティングは
文化祭に向けてのミーティングだったらしい……
そんな春兄ちゃんの努力も虚しく、
毎回、私の恋愛相談で終わってしまっていたのだった…。
「 …俺は、この部活が大好きだからさ、お前らとの思い出をいっぱい作りたいんだよ。
神菜だって、今年で卒業なんだから部活での思い出作りたいだろ?」
そんなことをしみじみと言われたけれど、
正直 私は、
どうでもよかった…
しかし、
熱く語る春兄ちゃんに
そう答えることも出来なかった…
すると 、
タモリ君が口を挟んだ
「 春先生、
俺 思うんですけど、
部活の思い出って…、
やっぱり
日々の真面目に取り組む部活動が、一番の思い出になるんじゃないですか…? 」
と、もっともらしく語るタモリ君
良いこと言うなぁ…
と、一瞬思ったけど、
春兄ちゃんが顧問になってから、
真面目に取り組んだことなんて、一つだってないぞ…?