そんな私の心境を察してか、タモリ君が私にフォローを入れた




「 ……まぁ、優斗さんにも用事くらいありますよ。


気にしなくても良いんじゃないっすか?」





「 ……うん、そうだよね、」


私がそう言って頷くと、


話はいったん途切れ、春兄ちゃんから出来上がったばかりのべっこう飴を渡された




口に含むと、

甘ったるいべっこう飴の味が口いっぱいに広がる…









「 美味い? 」




「 …甘い。」



「 …甘いっす。」





自信満々に聞いてくる
春兄ちゃんに対して、



私とタモリ君は、

ただ甘ったるいだけだと、容赦無く言い放った…。


実際、砂糖で出来ただけの飴なので甘すぎてしかたない。



一言で言ってしまえば、不味い。





私たちの言葉を聞いた春兄ちゃんは、わざとらしく肩を落としため息を吐いた…




「 美味いと思ったんだけどなぁ~、


作りすぎたから、おまえらノルマ5個な。」




ため息混じりそう言いながら、

私たちに5本づつ飴を手渡す春兄ちゃん…









…ノルマって、


食べるノルマ!?