「 ネットでさ、座布団くらいの面積の月の土地を買ったんだよ。」



「 リアルに月の土地?」



「 うん。」




まるで子どもみたいな笑みを浮かべた優斗は

青空にうっすらと浮かぶ白い月を指差した。







「 俺の土地の隣りの土地は、某有名アイドルが買った… 」



「 え!? 誰!? 」




自分たち以外誰も居ないのに、ヒソヒソっと耳打ちする優斗




その口から出たのは、本当に有名アイドルの名前だったから驚いた





「 ほんとにっ!?」




「 ほんと。内緒な、」





そう言って笑ったその表情は、


あのキスした時と同じで、悪戯な表情







…なんでだか、




意味も無く

ドキドキした……