そんな時
HRを告げるチャイムが学校中に響く…
「 あ、HR始まるな…、 」
「 ……そうだね
私、HRサボるよ 」
今から行ってもどうせ遅刻だ。怒られるぐらいならサボってしまおう…
…ここで、一緒にサボろうと言わないのは、
そう言ってしまえば、
"恋人ごっこ"のルールに反してしまうからだ。
それでも 優斗は…
「 なら、俺もサボるよ。 」
そう言って、
いつも私に付き合ってくれる。
こうして
私と優斗は、
ただ一緒に時間を過ごす…
「 ……ねぇ、
なんか楽しい話しない? 」
「 楽しい話なぁ……
あ! 月の土地買った話したっけ…? 」
「 月の土地?」
なんだそれ…、
と、私は心の中でつっこんだ。
…時々 優斗は、
今みたいな
わけのわからないことを言い出すのだ…。