そんな様子に、
「 おいおい、優斗ー!
朝から痴話喧嘩してんなよ~ 」
「 神菜ちゃん泣いてんぞ~! 」
と、クラスメイトA クラスメイトBが、
私たちを見て茶化したような声を上げる。
「 うるせぇよ!
神菜、向こう行くぞ 」
優斗が私の腕を引いて、教室を出る。
…あ、
なんかこれ
本当に恋人っぽい…。
皆は、こんな感じに騙されていくのだろうか…?
と、そんなことを考えて
涙の下で、ほくそ笑んだ私は相当嫌な奴である…。
「 マジで悪かった… 」
屋上に付けば、
優斗はもう一度頭を下げた。
「 うん。別にそんなに怒ってないから大丈夫… 」
そう返すと、
安心したような笑みを優斗は零した…