…もしかしたら、
私が人付き合いを苦手なのも、
こんな両親のせいじゃないのかと思う…。
一番身近な
向き合うべき人間が
向き合っては
くれなかったのだから…
そんなことを
ぼんやりと考えながら
一人で夕飯を食べて
それからお風呂に浸かる
部屋の明かりを消して
ベッドに入ってから、
今日の出来事をいろいろ思い返した…
今日は本当に
色んなことがあった
新しく染めた髪のこと。
優斗と揉めたこと。
タモリ君のこと。
ユミのこと。
優斗の家族のこと…。
いろいろ思い出しながら
私は、目を閉じた…。
そして
優斗のことを想ったら
何故か
少し
涙が滲んだ…
それを拭うことも忘れて
そのまま眠りに落ちてしまった…。
…今日
私は、また一つ
優斗を好きになった……