目前では、
両手を合わせて私に頭を下げる優斗。
( "付き合って"って…
え、それって………… )
うっかり都合のいい方に解釈しそうになる。
( いやいやいや!!
お、落ち着け 私…
この場合の
"付き合って"って、言うのは、
確実に
"用事に付き合って"って意味だから!
勘違いするな 私… )
そう自分に言い聞かせながら、平然を装って優斗にOKの返事をする…
案の定
優斗の言葉の意味は、
"用事に付き合う"ってことだった…
なんとも複雑な気分だ…
「 じゃあ、放課後な」
「 うん、」
教室を出て行く優斗の背中を見つめながら、
ホッと、息を吐く…
( 優斗め…、
なんて心臓に悪い言い方をするんだ……
いや、
そんなことよりも……
放課後
用事に付き合うって…
え、それって
ある意味デート…? )