事件から数週間の時間が過ぎた。

「起きろ~!」

いつもの朝の一声。

「ふにゃ~もうちょっとあと5分だけ寝さしてー」

「ダ~メ!久しぶりの学校なんだから早起きしなきゃ!」

「………。」

兄からの返答がない。

「もーお!!」

私は寝起きの悪い兄に嫌気がさして、いつもの…

「バン!!!!」

顔面蹴りをお見舞いした。

「いッてぇー~」

鼻を抑えながら飛び起きる兄。

「やっと起きたわね!テヘヘ(笑)」

得意気な私。