泣いてる場合じゃない!

隼人に聞かなきゃ。

「ねぇ、どういうこと?」

「何が?」

「とぼけとも無駄だよ。私全部知ってるから。」

「あーあ、バレちゃったか!なら、しょうがないね!」

「よくそんな軽く言えるね!」

「まぁね!だって俺、最初から君狙いだったし!」

「意味わかんない!」

「今日からちゃんと家賃払ってもらうから。」

「はっ?」

「共同生活してんだから、家賃払ってくれないと困るんだよ。」

「この家は元々私たちの家なんだよ?」

「ちげぇよ。家だったんだよ。過去だよ、もうな。」

「そんな…」

「大丈夫だって。りなならどこでも働けるよ。可愛いし、気使えるし。」

「…でも、どうやって?」

「そんなの自分で考えようね!りなちゃん!」

「………」

「いいから、稼いで来いよ!」



こんなことになり、私は働くことを決めた。