そこの店のオーナーは話がわかる人で、私を雇ってくれることになった。

あー、私の人生はどんどん堕落していく。
堕ちるのなら堕ちるとこまで堕ちてしまえばいい。

「早速でなんだけど、明日から来てもらえる?」

「はい!!ありがとうございます!!あっ、でも…。」

「でも?」

「洋服買うお金がないんです。」

「あはは!!そんなことか!!」

「そんなことって…。」

「俺が買ってやるから心配すんな!!」

「でも悪いですし…。」

「里奈ちゃんは礼儀正しい子だね。うん、気に入った!!明日学校何時に終わる?」

「12時ですけど?」

「じゃあ迎えに行くわ!!」

「へっ?」

「里奈ちゃんに似合う服をな!!あっ、俺の名前知ってる?」

「いえ…。」

「俺は吉田雅季!!これからよろしくな!!」