その日は夾花と樹里に、わけの分からん説教をさせられて…



ずっと東亜のバイクの後ろに跨がって朝まで国道を横断し続けた。



その間も…



ずっと夾花が滑らした言葉が気になって仕方がなかった。



『それに……東亜だって…。』



あの時、夾花は何を隠してたんだろう…?




バイクから振り落とされないように東亜の腰に手を回しながら…



アタシはずっと東亜の広い背中を眺めていた。