アタシが痛みに耐えていると、不意に手の温度が高くなった…。



視線を落とすと、東亜がアタシの手を握っている…。



「な…なによ…。」


「痛いんやったら、手握っといたろっと思って。」


「あ…アホ。」



ホンマはうれしいくせに、素直になれないアタシ。



何か、東亜に握られてる手がアホみたいに熱くなってくる…。