「と…東亜…。」


「り…凜…。」


「ナースコール…お願い…。」


「えぇ!?」



やっと状況を理解した東亜は、急いでナースコールを押した。



「ちょ…看護師さん!」


「はい。紺野さん?どうしましたか?」


「あ〜…えっと……何かわかんねぇんだけど…

付き添いが吐血を…!」


「えぇ!?…すぐそっちに行きます!」



ナースコールのボタンにあったスピーカーから、はっきりと看護師さんの声が聞こえた。