殴られるなんて慣れているのに…



最後に殴られたみぞおちが、ジンジンと痛んで落ち着かない。



アタシが胃の辺りをさすっていると、東亜が手術室から運ばれて来た。



アタシはすぐに近寄ると、東亜に呼び掛ける。



「東亜…?」



だけど、いつものような声が返ってくる事はない。



ただ、いつものような落ち着いた寝顔に



アタシは安心するしか無かった。