「裕兄は悔しくないん!?」



アタシがそう叫ぶと、裕兄の拳が震えてるのが分かった。



アタシだって心の中では分かってる。



分かってるんだけど…。



この気持ちを抑える事ができひんねん…。



裕兄だって…。いや、みんな悔しいんや。



そんな時だった。


沈黙が起きる中で…赤いランプが消えて、中から医者が出て来た。