多分、東亜がおらんかったら…


今頃、手術台に乗ってたのはアタシや…。



アタシは震える全身を、必死に抑えていた…。



すると背後から聞こえた声に、少し体がビクッと反応した。



「大丈夫や。」


「え…?」



振り向けば、そこには優しく笑う蓮兄の姿。



「東亜は死なん。

東亜はこのくらいで死ぬような…弱い男やない。」


「蓮兄…。」