そんなアタシに瑠美の声がかかる。



「ちょ…!凜、どこ行くん!?」


「あ?…サボりや!学校なんかにいられへん。」


「ちょ!?凜っ…!」



瑠美の返事も聞かずに、窓から飛び降りた。



ストッ…!



少林寺をやってただけあって、身軽で助かる。



★―――…。



アタシが飛び降りた窓枠の廊下…。



「ケホッ……アイツ…マジで女かよ…?」



そんな廊下に、眉をしかめながら…



しかし、少し頬を赤くした東亜が、そんな言葉を呟いていた。




ちょうど、アタシ達の


こんな危険な恋物語は…



この瞬間に始まっていたのかも知れない…。