早く…


早く……



『はい?…なんや凜か?』



祈りが届いたのか電話に出た裕兄の声に少し安心した。



『凜…?どうしたんや?何泣いて……』


「裕兄……ッッ…東亜が…!!」


『ん?…東亜…?』


「東亜が……!木下組の奴に……刺された…。早く…来て…」


『え!?今どこおんねん?』