あかん…


アタシのせいでみんなが怪我する…。



なんでよ……。


コイツ等アホやん…。



そんな事を思っていたけど…



内心は、嬉しくて…


思わず笑ってしまいそうになった。



「いくで…!!」



裕兄がそう言った途端に、アタシの周りからヤクザ達がいなくなった。



そして…走り出したヤクザと、アニキ達がぶつかったのが、こっちからもよく見えた。