ぴょーんっ


しげみから現れたのは、熊ぐらいの大きさのオコジョ?だった。白いサラサラとした毛並みのそのオコジョのような動物はそれはもう

「ぎいやああああ」


と叫びたくなるくらい怖かった。
こちらをじぃっと見つめるその半目には引っかき傷があり、半開きの口からは鋭い歯がひかっている。

(おのれはどこのヤクザなんじゃあ…!)


オコジョはずんずん近づいてくる。後ずさりしようとしても手汗ですべるし、立てても足がすくんでうごかない。

ずん…ずん…

「いやいやいや、こっち来ないで!美味しくないですから!」


いやいや、と頭を精一杯振り回すが、オコジョはその足を止めない。

その距離30センチ。

絶対絶命!?

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