(ん〜…気持ちいいな〜。ずっとこのまま寝ていたいな。)


春を感じさせる暖かい太陽の日差しと優しく通り抜ける風をうけて少女、もとい笹神 月(ささがみ るな)はウトウトと眠っていた。まどろみの中でこのまま永眠したいと考える。

(だめだめ、今日は英二が来るんだもん。また寝てたらおでこに肉って書かれるしい)


今日の予定を思い出し、うっすらと目を開け、心地よい眠りから無理矢理自分を引きずりだした。


青空と太陽の光が眩しい。


……青空?


おかしい。
昼寝は好きだが、外で寝るという行為は今まで一度もなかった。