ずっと会いたかったミヤ、気まぐれに世界を飛び回るミヤ、異国の香りのするミヤ。全てが私のミヤで、会いたくて会いたくて仕方なかった。けれど、気まぐれな貴方を捕まえておくのは、難しくて。でも貴方は、こうしてずっと、私を愛してくれていた。

どちらからともなく、甘くて熱いキスを交わし、そのまま崩れ堕ちる。彼の吐息が、私をたまらなくくすぐる。

まるで夢の中にいるような、ふわふわとしたおぼつかない感覚の中、彼の太い腕は私をしっかりと掴まえてくれていた。

このまま朽ちたって本望だってくらい、私はミヤに溺れていたんだ。

明るい月の光の下、私たちは電気もつけずにお互いを激しく求めあっていた。今までの時間と愛を埋めるように。私たちに、言葉なんて必要なかった。