「機動隊の取り締まりも厳しくなってるんだよ、だんだん、この街にも……。
 最近、困り果てた店の奴らが手を組んだらしい」

貴志が言った。

「そう……アンタは今まで通り、活動していくのかい?」

エミリーからそう言われたミノルは、大きく頷いた。

「もちろんさ」

「あァ、この街も時代の波に飲まれちまうのかな」

力也が嘆き、数人がため息をついた。

「足を洗う時は、馬鹿できねェ年になっただけのことさ。

 楽しもうぜ、今を」

頼れるボスの言葉に、皆が頷いた。

未来に不安を抱えながら、誰かにすがるように。