ここへ来て何日たったろうか。
別段何をするわけでもなく、買い込んだ睡眠薬や風邪薬をかじっては、横になっている。
今日が何日で、ミヤが消えて何日たったのだろうか。
何も分からない。
ミヤが失踪したあの日から、全てが麻痺したように、私の感覚は全て静止した。
部屋からも出ず、クラウンへ行くのも億劫になっている。
大学なんて、最後に行ったのがいつかなんて、思い出せやしない。
ただこうして、ミヤの帰るその日まで、何となく毎日を過ごしていた。
一週間、二週間が過ぎ、ひとつきが過ぎようとしていたけれど、ミヤからの連絡ひとつやって来ない。
たまたま見つけた数枚の写真は、ただ私の胸を締め付けるだけ。
大きい孤独に迫られ、振り切るように、私は彼の汗の染み付いた畳に指を這わせ、薬をかじった。
「玉の緒よ、絶えなば絶えね、ながらへば、忍ぶることの、弱りもぞする」
どこかで聞いた歌を口ずさんだが、どうも歌意が合わない。私は嘲笑した。
ミヤが恋しかった。
狂うほどミヤに会いたかった。