「妹の為」

その言葉が全てを狂わした。


ある日の事だった。

あたしはいつも通り、患者さんのシーツを洗っていた。

そこに、病院のドクターである…前原先生があたしに話しかけてきた。

「妹さんの体調はどうだね?」

「前原先生!? …まぁまぁってとこです…」


年は大体、50歳位だそうで、優しそうな人。
穏やかそうで、とてもいい人そうだった。



先生は行き成り、口を開いた。

「…僕は



妹さんの治療法方を知ってるんだ」


「え? …先生、今なんて…」


「妹さんの病を治す方法、僕は知ってるんだよ」