「それでは!
これからスペシャルライブを開催します!」



ジャーン

柊くんのギターが響く。


「まずは1曲目『イントロ』から。」



そう言って柊くんは唄いだした。



私は感動しながら柊くんの唄を聞いた。

こんな大音量で柊くんのギターや唄を聞けるのは初めてだった。

いつもは人通りの多いとこだったから、雑音のない場所で聞くのは新鮮だった。

冬のりんと澄んだ空気がさらに音を響かせていた。



パチパチ…

1曲聞いて、1人だけど盛大な拍手を送った。