ある日、いつものように私が柊くんの家に遊びに行くと、まだ彼は帰ってきていなかった。



そういえば、今日、バンドの打ち合わせがあるから遅くなるって言ってたなぁ

なんて思い出した。



ミルクティーを作って待っていようと思った。



梅の花が綺麗に咲いてる季節。

春の足音は聞こえそうで聞こえない。



その日もけっこう寒かったから、柊くんを暖かいミルクティーで出迎えてあげようと思った。

柊くんはきっとまた薄着で出かけて冷えて帰ってくるだろうから。