しばらく2人で景色を眺めていると、
「今日雪が降って、ホントに良かった。」
柊くんが独り言みたいに呟いた。
横を見ると、いつもより近い位置に柊くんの顔があった。
格好良すぎて、私の心臓はバクバク。
保つか心配なぐらいだった。
「柊くんといると、世界中がキラキラして見えるよ。」
私は遠まわしにそう言った。
柊くんが世界中で一番キラキラして見えた。
こんないろんな気持ちになれるのは、柊くんといるからなんだね。
柊くんに好きな人がいたって関係ないって思った。
だって、好きな人とこんなに素敵な時間を共有できたんだもん。
それで十分。