そして階段を上りきると、公園があった。

ちょっと小高い丘の上にある、民家に囲まれた小さな公園。

あるのは、ブランコ2つと丸太の遊具、ベンチに砂場だけだった。



「かりん後ろ見て。」



振り返って上ってきたほうを見ると、眼下には光の海。

さっきの商店街のイルミネーションが広がっていた。



私は柊くんと並んで幻想的な世界を見下ろした。



雪のおかげでまるで違う世界に来たみたいだった。



感動でしばらく言葉がでなかった。



こんなに感動したの、初めてだった。