「それじゃあ、行って来まーす。」



私はコートにマフラーをぐるぐる巻いて、しっかりカイロも握ってブーツを履いた。



「やっぱ、俺も行く!」

と立ち上がった柊くんを、ジャンケンで負けて一緒に行くことになった隼人くんが

「2人で大丈夫だから。」

と止めた。



「俺、コーヒーでいいや。
ブラックね。」

と大剛さん。



ドアを開けるとびゅうっと冷たい風が入ってきた。

部屋がいくら寒いと感じても、外とは比べものにならない。

しかも、今にも雨が降りそうだった。



「急いで行こう。」



隼人くんと足早に部屋を後にした。