「俺、今日は送ってくよ。

いつも遅くまで付き合わせてるし。」



「大丈夫。

私の家遠いから。」



「遠くても送ってく。」



柊くんは目を輝かせながら言った。



本当はとっても嬉しかった。

だけど意地っ張りな私はわざと素っ気なく言った。



「電車3本乗り継ぐよ。」



「遠っ!!

わざわざ来てくれてんの!?」



「そうだよ。



だって柊くんの唄聞きたいし。」



しまったって思った。

私はこんなこと言うキャラじゃないって知ってる。