嫌いだったら私が飲めばいいし、と思った。

2つのミルクティーのうち1つを柊くんに手渡した。



「俺ミルクティー好きなんだ!
かりんよく分かったね!!」



柊くんはまだ暖かい缶を頬に当てたり、腕に当てたりしていた。



「なんか嬉しいわぁ。
以心伝心だね。」



柊くんは、缶を持っていない私の左手を取って、自分の左手を合わせた。

指が揃わなくてチグハグな感じがする会わせ方。



そんなこと思う前に、私は顔を真っ赤にさせた。

いきなりのボディータッチは反則だと思う。

「なにすんの!」

と慌てて手を叩いた。