「俺、雪大好きなんだ。」

柊くんが楽しそうににこって笑った。



こういう些細な一致が嬉しかった。







何時間も外にいたから、さすがに柊くんも寒そうだった。

長袖1枚羽織るだけなんて私には信じがたい格好していたし。

私は自動販売機に暖かい飲み物を買いに行った。



まずは自分のミルクティーを買って、手を暖める。

柊くんの分も買おうとして悩んでしまった。



男の子の好きな飲み物が分からない。

今まで全く興味なかったから…。

どうしよう…

と散々迷った挙げ句、自分と同じミルクティーのボタンを押した。