「…私は行かないよ。」 静かな声で私は言った。 「行くのは柊くんだけだよ。」 私の言葉に2人は絶句した。 「かりん落ち着いてるから…、てっきり後から一緒に行くもんだと思ってた。 遠距離恋愛ってこと? かりんはあいつに何年も会えないってことだよ?」 心配そうに隼人くんが言った。 私は静かに首を横に振って言った。 「違うよ。 もうたぶん私たちは会わない…と思う。」