「気を付けて行って来いよ。」



隼人くんがひらひら手を振った。



「有名になって帰って来なきゃ、俺が怒るからな。」



圭祐くんが茶化すように言った。



「任せとけって。
ホントにみんな、ありがとう。」



柊くんがにこっと笑った。



「俺やっぱ見送りに駅まで行く!!」



立ち上がった圭祐くんに

「いや、しんみりしちゃうの嫌だからさ。
いつもみたいにここで十分だよ。」

柊くんは右手で制して答えた。