柊くんがこの街にいる最後の日、私たちは柊くんのアパートに集まった。



私たちっていうのは私と、隼人くん、圭祐くんのことだ。

大剛さんは結婚して奥さんの実家の近くに引っ越してしまっていた。



柊くんの荷物はすでに運び出されていて6畳の部屋はガランとしていた。

こたつもなくてかなり寒かった。

そこにみんなで飲み物やら食べ物やらを持ち込んでお別れパーティーをした。



柊くんの話によると深夜バスで向かうらしい。



「だからあと3時間ぐらいで出発するんだ。」



柊くんの言葉にみんな寂しそうな顔をした。