繋がれている手が熱い。

熱いのは俺か、中村か。


どっちかはわからないけど、心地いい温もりだった。


「今は、違う。翔真くんと付き合ってから……雨が好きになった」


ずっと俯いていた中村が顔をあげた。

──その顔は、林檎みたいに真っ赤だった。







「私も、ずっと好きだったよ」